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積算方法

直接工事費の積算においては、市場単価方式において積算を行います。
コンクリートブロック積工(財団法人経済調査会「季刊土木施工単価」をご参照下さい)   
 事業設計と護岸工法の手引きの対比を下記に示す。

1. 適用範囲
1-1 市場単価が適用できる範囲

(1) 勾配が1割未満(1:1.0未満)の法面に施工するブロック積みで、JISタイプ(JISで規定する形状・寸法)の積みブロック(間知・ブロック質量150kg/個未満)を使用する場合に適用する。ただし、コンクリートブロックは滑面タイプを標準とする。

1-2 市場単価が適用できない範囲

(1) 積みブロック(間知・ブロック質量150kg/個以上)を使用する場合。
(2) 垂直高が練積において7mを超える場合(空積においては3mを超える場合)。
(3) の他、規格・仕様等が適合せず、市場単価が適用できない場合。

2. 市場単価の設定
2-1 市場単価の構成と範囲

 市場単価で対応しているのは、機・労・材の〇およびフロー図の実線の部分である。

(注)

1.材料ロスおよび現場内小運搬を含む。

2.ブロック積工には、調整コンクリートも含む。

3.市場単価には、胴込・裏込コンクリートの打設手間を含むが、材料費は含まない。

4.特殊養生、雪寒仮囲いのための機械経費・労務費および材料費は含まない。

2-2  加算率・補正係数

3. 適用にあたって(化粧ブロックの場合)

式:

標準市場単価(ブロック積工:円/2)×加算率・補正係数+材料単価差(粗面・化粧ブロック:円/2ー滑面ブロック:円/2)+胴込コンクリート材料費(規格・仕様のフレッシュクコンクリート単価:円/3×0.223/12当たり)+裏込コンクリート材料費(規格・仕様のフレッシュコンクリート単価:円/3 ×裏込コンクリート使用量/12当たり×補正係数

4. 計算例
4-1 例1) 対象地域:大阪府内

法覆工(裏込コンクリートなしで使用する場合)施工規模:1002以上
直接工事費= 標準市場単価11,000円/2× 3 0.95+材料単価差0円(ニューストン540円/個×8.5個=4,590円/2ー滑面ブロック540円/個×8.5個=4,590円)+胴込コンクリート材料費2,794円/2(18-8-40 12,700円/3×0.2232
≒13,430円/2

4-2 例2) 対象地域:大阪府内

擁壁工(裏込コンクリート厚:15cm)施工規模:1002以上
直接工事費=標準市場単価11,000円/2+材料単価差0円(ニューストン540円/個×8.5個=4,590円/2—滑面ブロック540円/個×8.5個=4,590円)+胴込コンクリート材料費2,794円/2(18-8-40 12,700円/3×0.2232)+裏込コンクリート材料費2,134円/2(18-8-40 12,700円/3×0.1532×(1+補正係数0.12))
≒15,930円/2

注意)

1. 大阪府内における標準市場単価は、財団法人経済調査会 土木施工単価'07-04春より参照。
2. 大阪府内におけるフレッシュコンクリート単価は、財団法人経済調査会 積算資料2007年 4月より参照。
3. 滑面ブロックおよびニューストンの製品価格は、財団法人経済調査会 積算資料2007年4月より参照。
4. 胴込コンクリート量(0.225m3/m2)については、国土交通省土木工事積算基準(平成19年度版)表3.11 胴込コンクリート使用量より参照。
5. 裏込コンクリート使用量に対する補正係数は、国土交通省土木工事積算基準(平成19年度版)表3.10 補正係数(k)より参照。